新型コロナウィルスの影響でこれまでの日常生活が一変してしまいました。外食や旅行に気軽に行けなくなってしまったのをはじめ、マスクをした日常生活も当たり前になりました。学校でもオンライン授業を開始したりしていますが、当初の勢いは失速してオンラインでの学習環境整備も停滞しているようにみえます。海外では普通に行われている国も多い、オンライン授業ですが、なぜ日本ではそんなに進まないのでしょうか?
原因の1つには、IT整備全般の遅れが影響していそうです。日本は電気産業が盛んで高度成長を支えた一つの分野とされていますが、ITに関する遅れはかなり致命的な状況で「デジタル敗戦」とも言われています。
今回の新型コロナウイルス禍において政府のIT/デジタル活用があまりにもずさんで、世界にその醜態をさらした。そのため政治家を中心に「デジタル敗戦」という言葉が流行した。かつての敗戦になぞらえ、戦後復興のようにDXを推進しようという意図が隠れていると推測するが、私から言わせればそれは違う。日本はそもそもIT/デジタルで戦ってもいないぞ。まさにボーっしている間に「焼け野原」となっただけである。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00297/051100002/
昨日も、東京の渋谷で若者向けの予約なしでのワクチン接種が始まったが、12時開始予定が朝の7時半ですでに予約いっぱいとなり、受付を終了。翌日からは抽選で行うという事になったが、すでに朝の段階で渋谷には大行列ができている。
午前2時に列、午前4時にタクシー、都はなぜ読み違えた…
https://www.asahi.com/articles/ASP8W6GBMP8WUTIL02Q.html
ところが午前7時半ごろ、会場周辺にはすでに約300人が列をなした。都は整理券を増やして配布し、約4時間半前倒しして受け付けを終了。約300人に接種した。担当者は「想定外の人数。若い人は接種の意向が低いと聞いていたので、ここまで殺到することはないと思っていた」。
わざわざ電車に乗って、コロナ感染のリスクもあるなかで、渋谷まででかけていった若者たち。まさに無駄足となってしまった。担当者の想定外というのは、考えが足りないということもあるが、都合の悪いことは考えないようにしているようにしているのだろうか?Googleフォームでも、Lineでも接種券番号入力してもらえば、予約のシステムなんかはすぐにもできそうである。IT活用が検討の段階から漏れているという事が「デジタル敗戦」国、日本の象徴的な出来事なのかもしれない。